りんご病が赤ちゃんに感染→貧血に(*´-`)
妊娠8ヶ月でりんご病に感染してしまった私。
今までの経過はこちらをご覧ください。
妊婦がりんご病に感染しても、赤ちゃんに感染する確率は20%。
この20%には入りたくない。。。
でも、何となーくこの20%に入っているような気がしていました。
妊娠33週 りんご病が赤ちゃんに感染→貧血に
不安な1週間が過ぎ、ようやく産婦人科へ行けたのは妊娠33週。
主治医の診察の前に、超音波担当の先生にいつも通り診てもらいました。
赤ちゃんが貧血になっているかどうかは、脳の血流速度で判断できるそうです。
貧血になると血が薄くなるため、血流速度が速くなる、と教えてもらいました。
超音波のデータの見方や数値は全くわかりませんが、どうやら左右両方の脳の血管にフォーカスを当てて、心拍数的な物を測っているようでした。
何度も測定して、平均値を取っているのかな?という風に見えました。
診察結果、やっぱり赤ちゃんにりんご病が感染しており、貧血状態になっているとのこと…。
悪い予感は的中しました。
産婦人科ガイドライン2017によると、妊婦がヒトパルボウイルスに感染する確率は約0.25%〜1%だそうです。
その中でも胎児に感染するのは20%。
何で私ってこんなに確率の低い物を引いてしまうんやろう…。
第2子を妊娠37週で死産しているため、余計にそう思ってしまいます。
ヒトパルボウイルス感染時のガイドライン
ヒトパルボウイルスに感染した場合のことを細かく説明してくださいました。
- ヒトパルボウイルスに感染した胎児の内、貧血が進行して胎児水腫を合併するのは、2〜10%。
でも、胎児水腫になる確率が高いのは妊娠20週未満の妊婦であること。
私の場合、妊娠31週での感染のため、20週未満の方に比べると胎児水腫になるリスクは低いそうです。
- 胎児水腫は、母体がヒトパルボウイルスに感染してから1〜8週の間に発症し、胎児水腫発症から数日〜数週間で胎児死亡となるか、自然寛解する。
- 母体感染から胎児水腫発症までの中央値は3週間であり、胎児水腫の50%は母体感染から2〜5週間で発症していたという研究結果がある。
「感染してから」というのは、りんご病の症状に気づいた時からでいいそうです。
私の場合、この日の33週の時点での感染からの経過は2週間と数えます。
なので、あと6週間は胎児水腫になるリスクがあるということだそうです。
特に気をつけるのが、感染から3週間後にあたる妊娠34週。
その後も感染から5週間後の36週までは気を抜けません。
- ヒトパルボウイルス感染発覚後、8〜12週間は、胎児超音波検査を1〜2週ごとに実施することが望ましい。
- 胎児超音波検査では、胎児腹水、胎盤腫大、胎児心拡大、胎児水腫、胎児発育異常などを観察し、評価する。
以下は最新の研究結果です。
- ヒトパルボウイルスに感染した妊婦の内、胎児水腫を発症したのは3.9%。妊娠32週未満での感染の方が、32週以降よりも胎児水腫の発症が多かった。
- 子宮内胎児死亡は、妊娠20週未満の感染例で多かった。ヒトパルボウイルス感染妊婦の内、胎児死亡は8.2%に認められたが、その内の89%は妊娠20週未満の感染例だった。
- 長期予後・成長発達についても、非感染妊婦から出生した症例と差がないという報告が多く見られるが、一方で生存例の中に精神運動発達に遅延がみられた児が32%とする報告もみられる。
精神運動発達とは、脳性麻痺なども含むそうです。
疑問点と先生の回答
👩🦰「今の赤ちゃんの状態はどんな感じですか?」
👨⚕️「今日の結果では、貧血気味ではあるけど、今すぐどうこうしないといけないってことはないですね。でも、急に貧血が進む場合もあるし、週に2回は超音波で今日みたいな検査をしてもらう方がいいと思います。念のため、次の胎児外来で専門の先生にも診てもらっときましょうか」
👨⚕️「貧血の値的には、採血したわけじゃないから正確ではないけど、10前半(新生児の正常値:15〜23g/dl)ってとこだと思います」
👩🦰「私が今からできることはありますか?例えば、私が鉄分をたくさんとったら赤ちゃんの貧血が軽減するとか」
👨⚕️「お母さんがたくさん鉄分を摂っても、赤ちゃんの貧血が軽減することはありません」
これはショックでした。
私が鉄分をたくさん摂れば大丈夫なら、鉄剤を処方してもらったり、食生活も気をつけるのに…。
何もできないなら、しっかり検査を受けて、赤ちゃんがしんどくなってないかを診てもらうしかありません。
👩🦰「もし途中で貧血が進んでることがわかったらどうなるんですか?」
👨⚕️「その日の内に入院してもらって、早めに出産することになりますね。そんな状態でお腹にいてもいいことはありませんし」
👩🦰「っていうことは、元々妊娠36〜37週で出産するってなってましたけど、それよりも早く出産することになる可能性もあるってことですか?」
👨⚕️「そうなりますね」
👩🦰「自然分娩で出産できるんですか?それとも帝王切開?」
👨⚕️「赤ちゃんの状態にもよりますが、赤ちゃんがしんどくてお産に耐えれないと判断した場合は帝王切開になります」
👩🦰「貧血で生まれてきたら、どんな治療をするんですか?」
👨⚕️「今の週数だったら、産んでから赤ちゃんに直接輸血して、貧血が良くなるのを待つことになりますね。もっと妊娠週数が浅かったら、赤ちゃんはお腹にいたままで臍帯に輸血するって方法もあるんですけど、もう30週過ぎてるんで、臍帯に輸血するのも全くリスクがないわけではないので、産んでしまって直接輸血する方が他のリスクを背負わなくていいのでね」
最後に先生は、私を安心させるようにこう言ってくださいました。
👨⚕️「きっと大丈夫ですよ。胎児水腫になるのは妊娠週数が浅い方が多いですし、このガイドラインでも重症化してるのは妊娠中期までの方がほとんどなのでね。もう妊娠30週を過ぎてるから、赤ちゃんも大きくなってるし、早く産むことになっても、赤ちゃんも外の環境で生きていける体にはなってるので、直接治療もできますから」
先生がゆっくりと時間をかけて私の疑問を全部聞いてくださり、だいぶ不安は和らぎました。
本当に親身になって聞いてくれる、優しい先生です。
コウノドリで言うなら、完全に四宮先生派ではなくコウノトリ先生派ですね。
胎児外来
2日後、胎児外来で専門の先生に診ていただきました。
超音波で脳の血流を診てもらいましたが、前回と特に変わりないようでした。
👨⚕️「大丈夫でしょ。水腫もないし、心臓もいいし、赤ちゃんも元気に動いてるし、このままいけるでしょう」
すっごくあっさり、でも力強く言ってくださいました。
大学病院で病気のある赤ちゃんもたくさん診てる先生が大丈夫って言ってるんだから、大丈夫なんでしょう。
まだ急変する可能性も全くないわけではないですが、2人の先生に大丈夫って言ってもらえてホッとしました。
出産予定の妊娠36〜37週まであと3週間。
このまま赤ちゃんは元気に生まれてきてくれる!
そう信じて過ごします!