夫の育休取得で本当によかったと思ったこと
夫の育休取得を望んだ理由
男性の育休取得率はたった5%。
まだまだ男性の育休って身近で取る人は少ないですね。
私の身近で育休を取った男性は2人だけです。
今回なぜ私が夫に育休を取ってもらおうと思ったのか。
それにはいくつかの理由がありました。
- 第2子の死産という悲しい出来事があったため、夫にもゆっくりと、あっという間の赤ちゃんの時期を一緒に過ごしてもらいたかった。
- 死産の経験があり、また同じことが起きてしまったらと思うと、実家がかなりの田舎の私にとって、里帰り出産という選択はありえなかった。
- 私の両親はフルタイムの共働きで、母も長期休暇が取れないため、3〜4日来て家事を手伝ってくれて、また3〜4日働いたらこっちへ来るというサポート体制しか難しかった。
- 義両親は車で1時間以内の距離に住んでいるものの、高齢のため頼れなかった。
- 長女の保育園の送迎をどうするかという問題もあった。保育園への送りには最低30〜40分、お迎えには約1時間必要なほど、家から保育園が遠かった。
- 2人育児は初めてだし、長女の赤ちゃん返りがどうなるのか、ちゃんと向き合ってあげられる余裕があるのか、家事と育児の両立がちゃんとできるのか自信がなかった。
- 夫の職場では、過去に1人だけ男性が育休を取得していたこともあり、初めての例ではないため言いやすかった。また第2子の死産も37週での出来事だったため、職場の多くの方に知られており、前回の悔しさと悲しさを周りもみんな知っていたから、理解してもらいやすかった。
- 育児休業給付金は総支給額からの3分の2が支給されるため、手取りから2〜3万減る程度ではないかという試算から、お金よりも一緒に過ごせる時間の方が私たちには大切だと判断した。
夫が休むことで会社の方に迷惑がかかることはわかっていましたが、このような理由で育休を取らせてもらうことにしました。
夫に育休を取ってもらってよかったこと
授乳関係
私が新生児期間特に苦戦したのは、授乳でした。
うまく赤ちゃんに吸わせることができず、最初の1ヶ月は直接吸わせてみるけど、大概泣きやまないから搾乳して哺乳瓶で飲ませる。
飲ませるのは夫にお願いもできましたが、とにかく搾乳と哺乳瓶や搾乳機の消毒がわずらわしかった。
うまく直接吸えれば長くても30分で終わるところが、直接吸わせるチャレンジに5〜10分、搾乳に20〜30分、飲ませるのに15分、ゲップが出ても吐くから授乳後30分は抱っこして…と、授乳だけでトータル1時間を軽く超えてました。
その上搾乳器で搾乳してたからか、おっぱいが詰まって乳腺炎になりかけることもあり、週に2回はおっぱいマッサージをセルフで行い、タオル3枚ぐらいぼとぼとになるまで1時間以上マッサージしてたことも。
痛すぎて自分では触れず、夫にも手伝ってもらってました。
第2子の時に通っていた近くのクリニックには行くのがつらかったし、今回の出産では大学病院だから乳腺炎では予約も取れず診てもらえないかも…と思ってしまい、病院には行かずに対処してました。
原因はチョコレートの食べ過ぎです(^_^;)
つわりの時は食べたいものへの執着があまりなかったんですが、妊娠糖尿病になったこともあって食事制限をしてたため、産後に爆発してチョコを1日に何個も何個も爆食いしてたんですね。
もともとチョコは大好きなんですが、とにかく甘いものが食べたすぎてたまらなくて、乳腺炎になりかける原因がチョコだってわかっていてもやめられませんでした(´∀`; )
時には搾乳中に血が混じることもあり、少しだったし左右1回ずつのみだったからよかったけど、不安になりました。
生後1ヶ月を過ぎてからは、訪問してくれた助産師さんにおっぱいの飲ませ方を教えてもらい、ようやく直接飲めるように。
それからは授乳にかかる時間は半分ほどになり、精神的にかなり楽になりました。
だって、1日8回の授乳が基本なら、授乳関係だけでも8時間以上かかってたってことですしね。
フルタイムの仕事と同じ時間を授乳にあてるんですから、1人でやるのは本当にしんどかった。
途中からは直接吸わせるチャレンジも疲れてしまい、1日に1回もトライしない日もありました。
だって頑張ったってなかなか飲めないのに時間ばかりが過ぎていき、ギャン泣きで口をつけようともしない娘と向き合う。
かわいい娘なのに、イライラしながら授乳するなんてイヤでした。
直接吸わせる練習をしなければ、事前に搾乳しておくこともでき、泣いて待つということもなかったので、気持ちの面でもかなり楽でした。
このまま搾乳して飲ませる生活が続くなら、もう完ミにしてしまった方が楽だって心底思いました。
でも、病院に行って助産師さんに話すと、ほぼ完母でいきたいんなら、直接吸わせる練習もしないと赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてしまって直接飲んでくれなくなってしまうよ、とも言われていました。
生後2週間でも、すでに哺乳瓶が大好きで直接はイヤだと言わんばかりの泣き方でしたから、このままだと直接吸ってくれなくなるかもと、毎日毎日葛藤してました。
母乳の量自体は足りているとわかっていたので、ミルクの経済的負担を考えると、できるだけ完母に近い状態にしたかったんです。
来てくれた助産師さんのおかげで何とか今では直接飲ませることができ、ミルクを足しても1日に1〜2回、かなり楽になりました。
夫が常にいてくれたから、搾乳してる間抱っこしてもらったり、搾乳したものを飲ませてくれて、授乳の負担も減らすことができました。
私が眠すぎて起きれない時、夫が搾乳しておいたおっぱいやミルクを飲ませてくれたり、抱っこで寝かしつけをしてくれることを遠慮せずにお願いできて、本当に助かりました。
長女のお世話
赤ちゃんが生まれたら、4歳の長女はどれぐらい赤ちゃん返りをするんだろう?
心配していましたが、友達から聞いていたほどひどくはなかったと感じています。
1人で行けていたトイレに付いてきてほしいとか、日中のおもらしが増えたりはありました。
赤ちゃんをかわいいと言ってたら、自分もかわいいって言ってほしい、自分も抱っこしてほしい。
そんな甘えたい気持ちをストレートに言ってくれる子だから、我慢してさみしい気持ちをためこむことも少なかったからかもしれません。
4歳だから、友達の子よりも年の差があったからというのも大きいでしょう。
それでも、やはり今までママを独り占めできてたのに、甘えたいタイミングで甘えられなかったり、ちょっと待ってねが増えて、ストレスがたまってるようでした。
夜中に夢の中で突然怒りだして手足をバタバタさせて暴れることも。
授乳中以外はできるだけ赤ちゃんを夫に任せて、長女の相手をするようにしてましたが、夫がいなければもっと待ってねが増えて、赤ちゃん返りもさらにひどくなっていたかもしれません。
長女の保育園の送迎は、新生児の間のほとんどを夫に行ってもらってました。
長女はママと保育園に行きたかったようですが。
授乳は3時間おきだし、その授乳に1時間以上かかっていたので、合間で寝れるのは2時間もない時も。
寝不足の状況で車で送り迎えなんてしてたら、事故っていてもおかしくありません。
うちは車送迎がOKな保育園だからまだよかったですが、自転車でしか行けないところだと、産後の肥立ちもできてないタイミングでサドルにまたがり振動を受けるなんて、痛すぎて考えられません。
長女の寝かしつけに関しても、本当に夫がいてくれて助かりました。
普段から遅くても19時頃には帰ってくるので、寝かしつけのタイミングでは常に親が2人共いるのですが、もしも夫がいなければ、長女を寝かせようとしているタイミングで次女が泣いてしまうと長女は寝れず、大変だったと思います。
長女はママと寝たいタイプなので特にです。
夫に赤ちゃんを任せて、今まで通り長女と一緒に寝てあげる。
そうできたことで赤ちゃん返りもそこまでだったんだと思います。
家事の分担
夫は決して家事が好きとか得意とかそういう人ではありません。
家事は基本嫌いだし、めんどくさがりでキレイ好きでもないので、どちらかと言えば私が夫の散らかしたものも片付けて回るタイプ。
そんな夫ですが、育休中は頑張ってくれました。
赤ちゃんが泣くとご飯の準備も途中でやめて授乳しなきゃいけないこともあり、夫にご飯を作ってもらう頻度は高かったです。
献立を決めておいて材料さえ買ってあれば、クックパッドを見ながら作ってくれました。
そして嫌いな洗い物も。
洗濯や掃除など、短時間でも終わったり、時間のある時でいいや、とできる家事なら自分でもできましたが、料理はそうもいきません。
揚げ物をしてる時に泣かれたら、手は汚れてるし最後まで揚げてからでないと手を止められない。
でも夫がいたから途中で料理を交代もできたし、長女を待たせることなくあったかいご飯を食べさせてあげられました。
抱っこ紐やスリングを使って抱っこしてても、手元が見えにくいから野菜を切ったりもしづらいし、洗い物だって本当に腰が痛くなります。
赤ちゃんのお腹がいっぱいでも夕方は特に泣くことが多かったので、ただ抱っこしててもらえるだけでも助かります。
まとめ
夫も男性の同僚や上司に、育休中何するん?と聞かれたようですが、2人目以降は本当にやることがたくさんあります!
長女に呼ばれ、次女は泣き、授乳してたら動けないから長女は待ってばかり。
どう頑張っても体は1つだし、1人で2つの事を同時にするのは難しいこともたくさんあります。
三菱UFJ銀行では、男性の育休取得の義務化を開始するようですが、これを機に各社で男性の育休取得が推進される流れに変わっていくのかもしれませんね。
でもパパの育休が義務化となると、お給料が支給されず、育休満了後に手続きをしてから振り込んでもらえる育児休業給付金のみの収入となるため、総支給額の3分の2となりますから困る!という家庭も少なくないでしょう。
仕事を休んで一緒に育児ができるのはありがたいですが、収入面がネックになって育休取得を踏み止まるのもおかしくない話です。
育児休業給付金の割合も増えてくれれば、少子化対策にもなるのではないでしょうか。
この金額に関しては増えないだろうと思いますが。
家計の負担が少しでも少なく、男性も育休を取りやすい社会になるといいですね。